明日から始まる、「コモンズフェスタ」は、1998年から開催されているアートとNPOの総合文化祭です。毎年、テーマを掲げて、テーマに即した各種の催しが展開されています。当初は実行委員会体制で、2000年からは外部プロデューサーの起用で、そして2006年からは事務局スタッフによって、企画運営がなされています。ちなみに、2004年度と2005年度は、事情があって休会いたしました。
今年のテーマは「減災の身体性〜見慣れたものに、未知なるものを再発見する。」です。減災ということばはまだ聞き慣れない方も多いかもしれませんが、東海・東南海・南海地震に対する警鐘はもとより、昨年度からは上町断層の存在に対する指摘も積極的になされています。そこで、いつかくる「その日」あるいは「もしも」のために災いを防ぐ(防災)活動だけでなく、「今日」あるいは「いつも」のために災いを減らす(減災)活動の重要性について、11の企画から明らかにしたいと考えています。テーマにもあるように、見慣れたもの、聞き馴染みのあること、そうした日常の世界の中に、あえて未知なるものを探っていこうと、各種の仕掛けを用意させていただきました。
ここで、明日の予告です。明日からは3つの展示が始まります。上の写真はそのうちの一つ、小山田徹さんのコーディネートによる「減災のブリコラージュ」の設営風景です。下の写真はremoの皆さんによる中越大地震の被災地(新潟県小千谷市塩谷地区)の映像上映プログラム「超日常な風景から」の設営風景です。果たして、應典院の空間が、アーティストによってどのように「未知化」されているのか、ぜひ、ご来場くださいませ!
(山口洋典)
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