2009年10月8日木曜日
釈徹宗先生の仏典講座第二弾、本日開講!
最早、應典院にご縁のある方にはおなじみとなりました釈徹宗先生。2007年の秋に開講させていただきました仏典講座の第二弾を、本日より開講させていただきました。前回は原始仏典の一つ、ダンマパダを読み解いていきましたが、今回は大乗仏典を読み解いていくという趣向です。名付けて、「大乗仏典を読む」。
本日は、9月13日に実施いたしました、「寺子屋トーク第56回」にもご参加いただいた方々も多かったようです。末木先生との対談を軽妙に進められたことに、新たなファンも寄せたようにも思われ、当初予定していた應典院の研修室Bには入りきらず、急遽、大蓮寺の大広間で開催させていただくことにいたしました。開講一番、釈先生は、末木先生との対談の感想に触れられ、会場は談笑に包まれました。個人的には、末木先生が「ファイティングポーズ」を取らない姿勢に驚いた、と仰る、釈先生の率直な印象に興味を抱きました。
今回の仏典講座は3回連続で展開されます。今回は大乗仏典を読み解く上で鍵となる、「空」と「唯識」について取り上げる予定でした。が、空について丁寧に取り上げたために、唯識についての仏典を紐解くことができませんでした。それでも、絶対的なもの、また常なるものはない、ということを、お湯の温度の話などを比喩に用いて、わかりやすく説いていただきました。
大乗仏教の重要なところは、社会性や関係性を大切にするところ、というのがまとめのことばでした。聞く、読むことをことさら取り上げるのが大乗仏教とのことです。そうした観点も重なって、最後は全員で「回向文(えこうもん)」を読み上げて終わりました。実際、この回向文の日本語訳は、4月25日・26日に「ちべっと寺子屋ふぉーらむ」に来られたニチャンリンポチェ(ニンマ派)も「よい訳だ」と評されているとのことです。
「願わくば此の功徳を以って普く一歳に及ぼし、我等と衆生と皆共に仏道を成ぜんことを」
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