浄土宗の大本山、京都百万遍の知恩寺で、法然上人の命日前日の1月24日午後1時から、命日当日の25日同時刻までの一昼夜、「不断念仏・六時礼讃大会(だいえ)」が行われた。これは、平成8年に「選択集撰述八百年」を記念して始められたもの。
この法要に、住職と僧侶A・Bの3名で、今年初めて参加した。さすがに一昼夜とは行かず、24日の午後7時前から約1時間の念仏三昧、午後8時からは「初夜礼讃」までを約30名の僧侶と檀信徒共に勤めた。
薄暗い道場で、「南無阿弥陀仏」の声と声が重なり、日常では味わえない、一種のトランス状態ともいえるような不思議な雰囲気が……。このような場が初めての僧侶B氏にとっては、さながらプチ修行体験? 私、僧侶Aにとっては、総本山での3週間の道場を思い起こさせ、その頃の初心を思い出しながら、己の信心を確かめる機会であるとともに、懐かしい面々との再会の場でもあった。
足の痺れを共有しながら、短いながらも修行の余韻に浸りつつ、家路に着いた。(僧侶A)
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