2007年2月28日水曜日

スタッフオープンミーティングを終えて

本日、築港ARCでは、「なにわーと・築港ARCスタッフオープンミーティング」が行われました。二ヶ月に一度開催されるこの企画は、毎回決められたテーマを中心に、参加者全員が意見交換をできる場として進行しています。



本日のテーマは「ここがオモシロい!大阪のオルタナティブスペース」。



“オルタナティブ”という言葉の枠を、単に“スペース”に限定した話にとどめるのではなく、議論は参加者によって“芸術が社会に関わる様々なカタチ"としての“オルタナティブ”へと掘り下げられました。

「アートを介して地域とどう繋がることができるか」、「アートNPOという運営形態が継続した活動を行うにはどうれすばいいか」等など、アート関係者のみならず、piaNPOで活動する様々な分野のNPOの方からも意見を頂き、スタッフ自らがもっとも勉強をする一日となりました。

(朝田)

2007年2月27日火曜日

源聖寺坂に花が咲く

毎朝、通勤時におりてくる源聖寺坂の、くだりきったお寺の壁面に、数日前から花が咲きはじめています。

これは、3月1日から開催される「大阪アート・カレイドスコープ」参加作家の平丸陽子さんの作品。現在、展示作業が進行中です。今日は應典院の山門付近にもちりばめられました。

また、2階の墓地をのぞむ窓には、南雲由子さんの作品展示が予定されています。はるばる東京から、南雲さんは滞在制作を続けています。

さあ、どんな作品がおめみえするのでしょうか。

3月4日には大阪・アート・カレイドスコープ共催企画「道にある未知・光と影が歩く道」〜ドイツドキュメンタリー映画『アース・ムービング』上映とトーク〜を実施します。http://www.outenin.com/aks/

ぜひ、3月1日から21日の期間中、おはこびください。(お)

2007年2月26日月曜日

大阪にアーツカウンシルを、と、

「大阪にアーツカウンシルを!」、ということばを聞いてどんな風に思われるでしょうか?というのも、現在「大阪に」「アーツカウンシルを」「つくろう!」という呼びかけを始めていく準備を進めているためです。今日はその打合せがあり、recipの甲斐さん、cocoroomの上田假奈代さんなどとともにランチも含めたミーティングをして参りました。先般、12月24日にはその趣旨に賛同する人々が集まり、1月11日には大阪市長に「嘆願書」というかたちで「まず」思いを伝え、さらに1月31日には賛同人の皆さんへの「報告」と「その後」を意見交換する場が設定されました。なんだか報告調になってしまったので、もう少しかみくだいて書いてみたいと思います。

 そもそも「アーツカウンシル」とは何か、というと「文化評議会」などと訳語が当てられています。平田オリザさんがよく使われる言い方で、「教育委員会の芸術文化版」という言い方もあります。教育委員会ということばに、一定の意味もありますのでさらに混乱するかもしれませんが、要は国や自治体など、行政機関と民間(企業・NPO、もちろんアーティストも)との連携のなかで、よりよい芸術文化の環境を生み出す主体という意味です。よりよい芸術文化の環境とは果たしてどういう環境か、それを地域の風土等々に照らし合わせながら考えていく、そういう枠組みをつくろう、ということで思案を重ねておりますので、4月以降のお誘いにご期待くださいませ。<主幹>

2007年2月25日日曜日

舞台のつくりかたとなおしかたと

今日はたんぽぽの家主催のアクセスアーツフォーラムが開催されました。應典院でフォーラムなどが行われる際には、客席から話す人が見えやすいようにと少し段の高い舞台をつくります。技術担当の城田さんとともに舞台つくりとなおしにのぞみました。初めての体験です。



●材料:平台、箱馬、タイルカーペット、ケコミ、画鋲、ツカミ

●作成時間:30分(2人の場合)

●つくりかた:

      1.箱馬を並べた上に、平台をのせる。

      2.固定するため、平台と平台の間にツカミをかませる。

      3.2の上にタイルカーペットをのせる。

      4.正面・側面を客席から見えないように隠すため、

        ケコミで巻き、画鋲でとめる。

※なおしかたは、4→1へもどす



と、うれしくなってレシピを書いてみましたが、

いつもは担当外、とかかわりをもっていなかったことにいざ、

取り組んでみると、

なんでもてきぱきこなす担当者への尊敬の念がわいてきます。



と、ちょっとこそばゆい今日のブログになってしまいました。(お)

2007年2月24日土曜日

千秋楽

さて、本日は、四日間続いたルームナンバーさんの千秋楽でした。

主要メンバーが、まだ、大学生という劇団さんで、若くアツいパワー満載のお芝居が、本堂で繰り広げられました。今日の千秋楽では満場のお客様の拍手が鳴り止みません。

こうした情景を目の当たりにするにつけ、芝居って本当にいいもんだなとしみじみ思います。儲けとか利益とか、経済最優先の世の中で、そんなものとは無縁だとばかりに、純粋に己の信じたものに突き進むパワーを見せつける彼ら。演劇に関わりながらも、少し、大人になった自分が小さく思えます。己を磨く努力と初心の大切さを噛み締めるばかりです。(城田)

2007年2月23日金曜日

試作品

img20070224.jpg
さて、写真の物体は、この3月1日からはじまる大阪・アート・カレイドスコープ2007の南雲由子さんの「ノッキング・オン・ヘブンズドア」展のさることに使われます。

あ、作品ではございませんので、あしからず。吸盤二つに一本の棒・・・どっかのトンチみたいなお話ですが、これがないと、始まらない事も確かなのです。



應典院では南雲由子さんと平井陽子さんの展示が皆様をお待ちしております。

期間は、休館なしの3月1日から21日までも3週間。時間は、10時から18時までです。

ご来山のついでに、この物体の正体をお確かめください。(城田)

2007年2月22日木曜日

コミュニティケアと上町台地

20070222.gif住職と私は「上町台地からまちを考える会」という取り組みに関わっており、上町台地界隈のなかでも、われわれ「寺町」、戦災で焼け残った長屋が残る「空堀」、そして多文化共生のまち「コリアタウン」を結びながら、都心居住の魅力づくりに取り組んでいます。そうした活動の例会という意味でも行っているのが「上町台地100人のチカラ!」と題したトークサロンで、毎回理事・事務局長がゲストを招き、ホストの数珠つなぎで、多くの方から学びを得ようという趣旨です。 今回(http://uemachi.cotocoto.jp/event/1452)は、京都大学の高田光雄先生(建築学)に、孔 相権さんをお招きいただいて、先般書き上げられた博士学位申請論文「介護療養型医療施設における環境改善が高齢者と家族および職員に及ぼす効果ー療養期から終末期までの事例的考察ー」の内容をお話いただきました。ちょうど、18日に行った「微笑みで開く [地域の看取り]」の内容にも重なるところがあり、いかに生活環境の改善が、多くの人たちのよりよい生き方を創出できるかについて、総勢10名の参加者とともに学びあいました。

2007年2月21日水曜日

コミュニティを形成しつつも、パーソナルに活用できる場

本日の築港ARCは人の出入りが多い日でした。

piaNPO施設見学の方が演劇公演のチラシを探しに数名来訪、斜め向かいで活動する大阪アーツアポリア・なにわーとのスタッフの方が企画会議に使用、フェスティバルゲートで活動するアートNPOココルームのスタッフの方が打ち合わせのため来訪。また昨年、應典院にて個展を行った美術家/執筆・編集者の岩淵拓郎氏がノートパソコン片手に「ちょっと仕事させて」(築港ARC内では無線LANが繋がっている)と来訪するなど、様々な人がミーティングデスクでお茶を飲みながら時を過ごしました。

各々がアートを軸としたコミュニティを緩やかに形成しつつも、パーソナルな立場で仕事や制作に取り組める場所。そのような場の役割を、築港ARCが担えるようになればよいなと感じる一日でした。(朝田)

2007年2月20日火曜日

ブログ効果

2007年元旦に復活した應典院ブログも50日を更新しました。毎日スタッフが代わる代わる登場し、つぶやき、問題提起、提案、お誘いなどを含めながら、日々思うところを綴っています。

“継続は力なり”ですね。

第48回寺子屋トーク(2月18日実施)のアンケートには「ブログで情報をチェックしています」とのコメント記入があったり、「このあいだ私のことを書いてくれてた?」との問合せもありました。ブログを通じたコミュニケーションがじわりと広がっているようです。

投げかけに応えてくださる方々をこころの支えに、これからもスタッフのささやき(ときには雄叫び!?)をお届けしてまいります。引き続きご注目ください。(お)

2007年2月19日月曜日

HPF実行委員会

本日は、研修室を使って、毎年恒例真夏の高校演劇祭「ハイスクールフェスティバル2007」の第一回目の実行委員会が開かれました。

府内各高校の実行委員の先生方と、我々應典院ならびに会場を提供する各劇場の担当者が一同に顔を揃えました。

はじめは、挨拶などをかわし、穏やかに始まったものの、議題に移ってからは、議論が白熱し、さながら、そこだけが一気にHPFの季節になったかのようでした。

これだけの熱量を持った実行委員会。もちろん、今年の高校生たちも、同様にアツいことでしょう。迎え入れるこちらとしても、応分の熱量を持たねばと、気合いを入れ直す次第です。(城田)

2007年2月18日日曜日

48-120↑

 寺子屋トーク第48回「微笑みで開く [地域の看取り] 」が終わりました。地理的にも、また分野的にも、実に多岐にわたる方々にご参加いただき、本堂ホールは120名を越える人々であふれかえりました。なんと言っても、第一部のゲストでお招きした柴田久美子さん(特定非営利活動法人なごみの里代表)のお話に、ほぼ全ての方が感銘を受けられたと感じています。続く、第二部も、医師と僧侶によって、地域で看取ると言うこと、また在宅での医療を展開するということ、転じて、死に向き合う人々が携える倫理観(議論のなかでは「スピリチュアリティ」や「霊性」といったことばで扱われた内容)について、ご参加いただいた方々からの質問やコメントとあわせて、深める場となりました。

 コーディネーターを務めた者として、いくつか反省点もあります。例えば、パネリストの皆さんがそれぞれに自由に語り合う時間(座談会のようなもの)がなかったこと、コーディネーターによる意見整理の際に書いた字が見えにくかったこと、何より、質問の内容について解釈を間違えてしまい結果として正反対の文脈で議論に結びつけてしまったこと、など、挙げていけば切りがありません。また、交流会の際にも「柴田さんのお人柄を第二部でひもといていくことが、地域の看取りを微笑みで開いていくことの意味を見出すことになったのではないか」といったご指摘や、「専門家による専門性がいかに発揮できる環境や関係をつくっていくか、といった実践的な課題を掘り下げていかなくてよかったのか」といったご意見をいただきました。それでも、應典院スタッフをはじめ、多くのアシスタント・スタッフ(築港ARCのスタッフをはじめ、大蓮寺・應典院の小僧インターン、また名古屋から来年度から大谷専修学校に入る「ボンズ・クラブ」の世話人の方、さらには、書籍販売をお手伝いいただいた「なごみの里」の支援者の方、など)の的確な動きで、充実した議論の場が出来上がったことは確かですので、ここにご参加いただいた皆様、また開催にあたってご後援、ご協力いただいた皆様へのお礼も重ねて、記させていただきます。

(應典院主幹・應典院寺町倶楽部事務局長 山口 洋典)




<なお、質問の捉え間違いは以下の部分ですので、訂正してお詫びします>



質問:「超人」による看取りではなく「今を生き人」による看取りが大切ではないか?

(山口の解釈):「超人」ではなく「今を生きる人」は、いわゆる一般の方、つまり非専門家と解釈しました

(質問者の意図):現状の社会制度のなかで、日常的に看取りの環境にいる方々、つまり専門家による看取りという意味でした。

2007年2月17日土曜日

下準備

さて、明日は、第48回寺子屋トーク「微笑で開く地域の看取り」本番です。

今日は、朝から、本堂のセッティングを黙々とこなしております。



明日は、ご予約のお客様が多く、舞台が見づらくなることが予想されるので、いつもの寺子屋トークよりも、舞台を若干高く設置したり、それにあわせ、照明も調整したりと、皆様にご満足いただけるよう万全の準備を整えねばと、額に汗しながら、頑張る次第です。

先にも書いたとおり、当日は、混雑が予想されますので、お時間には余裕を持ってお出かけくださいますよう、お願い申し上げます。(城田)

2007年2月16日金曜日

全体スケジュール

img20070217.jpgいよいよ明後日に迫った第48回寺子屋トーク「微笑で開く地域の看取り」の全体タイムスケジュールの最終確認が本日、全スタッフ参加の元、行われました。ここでは、本堂のしつらえから、人員の当日の動き、お手伝いの方やゲストの皆様の入り時間及び、お迎えの体制等、果ては、お弁当の手配云々まで、細部に亘り確認をしていきます。

当日は、分刻みのスケジュールになってくるので、こうした綿密な下打ち合わせが重要なのですね。

が、こうしたイベントはナマモノですので、往々にして突然の変更等も出てきます。が、そういった時に、あわてないように、全体の動きを刷り合わせして、頭に叩き込んでおくのです。(城田)

2007年2月15日木曜日

必見!ドイツ・ドキュメンタリー

ドイツのライナー・コマーズ監督の映画『アース・ムービング』が3月4日應典院にて上映されます。この映画は、ドイツ、インド、アメリカ各国の1つの道路に着目し、そこで生活する市井の人々の光と影を自然の音と映像で構成した作品です。

この映像制作に参加した造形作家の井上廣子さんをゲストに映画が訴える私たちの暮らしの今を見つめる場をもうけます。時代の変化とともに地域に残される産業社会の負の遺産・・・・。そうした地域の傷跡とともに、たくましく生きる人々に触れた井上さんに大阪アーツアポリアの中西美穂さんが聴き手となり、お話をうかがいます。

詳細は近日、應典院HPにて情報公開いたします。どうぞみなさん、3月4日ご予定ください。(お)

2007年2月14日水曜日

築港ARC ウェブサイト公開。本日の築港ARC。

雨ですね。海の近くというのもあって、築港では強い風が吹き荒れています。



本日、午前中は月例スタッフミーティング。

山口主幹も交え、築港ARCスタッフ全員集合。

年明けから現在までの企画進捗を報告しあい、新たにスタッフが考案している演劇ワークショップ企画について打ち合わせをしました。



その後、皆でpiaNPO二件隣の洋食屋「オーション・ビュー」にて昼食。昼食中の話題は、山口主幹による「Mac談義(説法!?)」でございました。



そして午後からは2/10に公開を迎えた築港ARCウェブサイト(http://www.webarc.jp/)の運用について打ち合わせ等など。

そうです。ようやくウェブサイトが立ち上がったのです。是非ご覧になってください。

このウェブサイト運用の第一義は、もちろん広く社会に築港ARCの活動を広め、有益なアート情報を発信していくこと、なのですが、思うに、スタッフ各自が自分の持ち味を存分に発揮・表現できるようになるための訓練の場でもあると考えております。

どうか皆様、暖かくお見守りくださいませ。(朝田)

2007年2月13日火曜日

お寺は「学びの場」

お寺は「学びの場」。これは「癒しの場」「楽しみの場」とともに、應典院にとって大きなテーマです。



私にとっても、私自身の学びの体験と子育てを通じて、「学び」「教育」は生涯のテーマです。6年前からNPO法人京田辺シュタイナー学校(もう一つの学びの場)に親子で参加していますが、社会的にも法律上も「学び」「教育」の選択肢はまだまだ少ないと感じています。



お寺、應典院の持つ「学びの場」の機能と「情報発信力」、應典院における私の取組みテーマの一つにしたいと考えています。(西村)



お寺は「学びの場」「癒しの場」「楽しみの場」:住職がよく話される言葉です。

NPO法人京田辺シュタイナー学校:2001年に開校した全日制のフリースクール。1年生から12年生までの一貫教育。2007年3月に初めての高等部卒業生を出し、同年4月には200名強の規模になる見込み。

2007年2月12日月曜日

開かれたお寺

「山門を開けることが開かれたお寺を実践することではない」と、住職はよく仰います。真に開かれたお寺というのは多くの方々に使っていただいてこそということで、應典院では年中通して多くの方々にそれぞれの活動のホームグラウンドとして位置づけていただき、ご活用いただいています。今日も、毎月恒例の「竹内レッスン」が実施されており、三連休の最終日、多くの方々でにぎわっていたのですが、ふと夕方にお声掛けをいただきました。9時から22時まで、基本的に山門は空いていますが、今日はスタッフの体制を置いていないと先方にお伝えしていたにも関わらず、結果として住職と私が1階で打合せをしていたためで、「あれ、今日、誰もいないって聞いててんけど」と、逆に不審者でも居るのでは、お気遣いをいただいたようです。(主幹)

2007年2月11日日曜日

小屋打ち

應典院をご使用いただく団体様には、使用日の2週間ほど前に事前打ち合わせがあります。

舞台や照明、音響をどのように使用するのかを各団体のスタッフの皆さんと事前に擦り合わせをし、当日、設営及び運営がスムーズに運ぶようにするためのものです。これを小屋(劇場)打ち合わせと呼びまして、略して「小屋打ち」な訳です。

本日は、2月21日からご使用になられる「ルームナンバー」さんとの、小屋打ち。こちらは、應典院が初めてという事で、細部まで詰めてお話させてもらいました。備品の仕様から、喫煙場所、ロビー使用の注意事項、ゴミの捨て方まで。



そして、最後に向こうからの質問。

「あのー、朝にご住職の御説法は、ありますか?」

もはや、大阪の小劇場界では、有名です。

もちろん、ございます。(城田)

2007年2月10日土曜日

静かな一日

 img20070210.jpg

 珍しくこの週末は、催しものが無く、應典院は静かな週末を迎えております。時たま、研修室から竹内先生のレッスンの声が、聞こえてくるくらいです。竹内レッスンは、来月の11日が本堂を使っての発表会。稽古にも力が入っているようです。

 城田は、本堂の使用が無いときは、管理から離れ、事務処理をしています。これが、結構たまってしまうものでして・・・。元来、書類仕事が苦手ということもあるのですが。が、何とか、今日、明日で片付けてしまおうと、こちらも力が入るのです。(城田)

2007年2月9日金曜日

伝えるバランス考

毎日いろんな年代の方々からの電話をとります。このところ多いのが、寺子屋トーク48「微笑で開く地域の看取り」の参加申込です。いただく電話のうち、ご高齢の方々に特徴的なのが、「体調が悪かったら行かれへんねんけど」とか、「友だちの○○さんが行ったらどうやと言うてくれたから」など、申込の意向に加えて、ひとことを伝えられることです。なかには、お話しすぎて、何で電話したのか思い出すのに時間がかかる方も。目的をはなれ、たくさん自分のことを伝えようとされるご高齢の方々には、コミュニケーションの豊かさを感じることがあります。



一方、「原稿の確認を」と、近く予定している催しチラシに目を通しました。應典院の所在地が示された地図も掲載されています。駅2つ、應典院、交番、文楽劇場に直線が3本と、若者を意識したすっきりデザインで、見た目は美しい。かっこよい。でも府外の方は辿りつけないだろうなあと、すこーし不安がよぎり、情報を付け加えて原稿をお返ししました。



プラスもマイナスもすぎるとこまりますが、ほどほどってむずかしいものですね。自戒をこめて。(お)

2007年2月8日木曜日

朝日パワー

 朝日新聞の火曜日の夕刊に「こころ」と題したページがあります。宗教者に取材し、「いのち」について取り扱う紙面となっています。既にご存じのことと思いますが、今週の火曜日、そして来週の火曜日と、秋田光彦住職と町田宗鳳さんの対談が掲載されることになっております。今週掲載されてから、連日「お会いしたい」というお電話、「近々何かないのか」といった電子メール、さらには「連絡もしないままだがぜひ見たいとやってきた」とご来訪、などなど多くの反応を頂戴しており、インターネットがこれだけ普及しつつも、やはり新聞のチカラは偉大だと感じるのと同時に、人と人とをつないでいく「こころ」と題されたコーナーがあることの意義を実感するのでした。(主幹)

2007年2月7日水曜日

気軽に訪れることができる場所を目指して

私がこのブログを担当する日に限って、なぜだかスタッフ3人体制の築港ARCです。

今日はスタッフ各自、担当ライブラリーの整理を行い、夕刻18:00からは4月以降に行う予定の演劇ワークショップ企画について打ち合わせをしました。

企画提案者のスタッフと、目的や達成基準を整理する中で様々な意見が生まれ、再度掘り下げては悩み、しかしその過程でより一層企画の焦点が定まっていく...。また、同じ演劇畑のスタッフ二人から別々の視点の提案がなされたりする状況から、スタッフ各自が個人的に培ってきた知恵は本当に無二の財産であることを実感しました。

その後、一週間前に「アートの現場にスタッフとして関わりたい」とはるばる京都から相談に来られた方がまた尋ねてきてくださって、その後の進捗を教えてくださいました。

一度相談に訪れるだけでなく、特に理由がなくても何度でも気軽に訪れることができる場所に、一歩近づいたかな?と思える一日となりました。(朝田)

2007年2月6日火曜日

繋ぐ力

今日は週刊会議の日。築港ARCの朝田さんが、2週間に1回、この会議に参加する。

先週の報告を聞くと、

・広報の仕方を知りたい

・チラシの設置場所を知りたい

・アート系、福祉系の仕事を探している

・海外アーティスト、プレゼンの機会はないか等々、

訪問者の相談内容は多彩だ。

情報の収集・発信だけでなく、相談に対応するスタッフの繋ぐ力が求められている。

グループ全体で、またグループの一員として繋ぐ力のアップに努めていきたい。(西村)

2007年2月5日月曜日

「黒門市場」ランチ

應典院から歩いて5分も行くと大阪の台所と称される黒門市場があります。お昼どきともなると周辺に勤める人々が胃袋を満たすため足早に市場を目指します。黒門市場のHPによると「明治の末期まで堺筋に面した日本橋2丁目に、圓明寺という大きなお寺があったことから、もとは圓明寺市場と呼ばれていました。 圓明寺の北東に向かって黒い山門があり、この黒い門の存在が後日、黒門市場と呼ばれるゆえん」とあり、お寺とたいへんゆかりのある市場であることがわかりました。

應典院スタッフもお昼には黒門市場のお惣菜屋さんのお世話になります。今日のランチは豚汁とチラシ寿司。威勢のいい「まいど」と「おおきに」のやりとりと市場内の新鮮な食材を調達して作られたお弁当たちに心も体も潤います。

お昼どき、應典院でのお約束は黒門のお弁当ご持参でぜひおいでください。(お)

2007年2月4日日曜日

トラムdeライブ

20060204.gifpiaNPOに「築港ARC」を開設したご縁で、特にご一緒することの多い「大阪アーツアポリア」の皆さんによる「ヴューマスターズ トラムコンサート」に、築港ARCチーフディレクターとともに参加して参りました。「トラム」と言われれば「ン…?」と思われるかもしれませんが、「チン電」とも呼ばれる阪堺電車の内でのコンサートでした。恵美須町から浜寺公園を往復するコースで、4組のアーティストが、まちのなかを走る音風景をもとに、即興で演奏するというものでした。満員の貸切列車で流れる音を堪能するという贅沢な時間を堪能させていただいた、そんな車内を見つめるまちの皆さんの視線が、これまた何とも言えない楽しさを醸し出してくれたような気がします。(主幹)

2007年2月3日土曜日

スピリチュアルケアへの関心

大阪市天王寺区にあるある應典院ですが、そこで働くスタッフは、多様な地に住んでいます。天王寺区在住のスタッフもおりますが、浪速区、阿倍野区、また豊中市、宇治市に京都市と、実に多彩です。そんななか、「地域」に視点を当てて、これからの「いのち」のことを考えていこうという「微笑みで開く<地域の看取り>」が迫ってきているのですが、開催日を2週間後に控え、各方面から好意的な反応を頂戴しております。例えば、昨日は「高齢者」だけでなく「小児」のことも、という声を届けに来訪されましたし、今日は学術協定(研究と連携に関する覚書)を締結している同志社大学大学院総合政策科学研究科の研究室に「ぜひチラシが欲しい」という方が来られるなど、じわじわーっとですが、お寺発の宗教的、もしくは霊的、あるいは精神的な取り組みへの関心が広がりつつあるように思います。(主幹)

2007年2月2日金曜日

雪とともに来たる

まもなく立春というのに、小雪が舞う寒さの今日でした。

雪は降らない温暖な台湾から、建築関係者27名が来場されました。台湾の歴史ある寺院再建にともなう視察が目的です。大阪は一心寺と應典院、京都は清水寺他と、各所の新旧寺院を2〜3日で巡るとのことでした。主幹の案内に熱心に耳を傾け、ところどころでは質問を投げかけられます。(すべて通訳されるのですが)「階段の小さなお地蔵さんはなぜあんなに小さいのか」「手水(ちょうず)は何のためにあるのか」と、おおよそ日本人から聴かれることのないもので、ここにお国の事情を垣間見ることができました。

午後からは大阪府立現代美術センタースタッフと関係者およびアーティストの訪問。3月1日より3週間実施するアートイベント「大阪アートカレイドスコープ」において應典院2階窓面を使用した展示を予定しています。企画内容、詳細はまもなく発表されますので、お楽しみに。(お)

2007年2月1日木曜日

大掃除!!

さて、劇場と言うものは、モノが溜まりやすい性質を持っております。

劇団さんが持ち込んで、そのまま置いて行った材料だとか、入れ替えで不要になった機材、また、壊れて使い物にならなくなった灯体などなど・・・。

その都度、処理をすればたまらないハズなのですが、時間が無かったり、廃棄するにも費用が必要であったりと、思うように処理できない事が往々にしてあります。となりますと、どんどんたまって行って、最終的には、スペースを圧迫しだします。

これでは、いかん!と一念発起しまして、本日は、大掃除&一斉廃棄に取り掛かりました。いやー、出るわ出るわ。もはや、メーカーさえも判別不能の機材や、修復不能の平台、山と積もった中途半端な木材たち。城田が個人的にも懇意にさせていただいてる劇団「ミジンコターボ」の皆さんのご協力の下、一日かけて、平台を解体し、機材を廃棄し、木材を切り刻みました。



皆さんの頑張りもあって、何とか本日中に目標のすべての片づけが終了。img20070201.jpg

本当に、きつい作業をお手伝いいただいたミジンコターボの皆さんに感謝です。

写真は、片付け終了後、脱力中の今日の殊勲者、ミジンコターボの面々です。



さて、空いたスペースをどう活用するか、今度はこちらが、ひと頑張りです。(城田)

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