2007年7月6日金曜日

お寺を開く、とは。

 全国青少年教化協議会、略して全青協という団体があります。その創立45周年記念大会が大阪で開催され、池野事務局長と山口が参加させていただきました。二人とも後に所用があったため、第一部のみで失礼をさせていただきましたが、実に深みのあるお話で、自分たちの日常の活動を大いに見つめ直す機会となりました。ちなみに全体のタイトルは「寺子屋教育の新たな可能性」でした。

20070706.gif 60を越える伝統仏教の宗派が協力して青少年の豊かな生活と未来を実現するために取り組む組織、全青協が大阪で集まるなら、應典院が事例発表を、と思い起こしていただける方も多いようです。しかし、今回のゲスト、梶田真章さん(京都・法然院貫主)がそんなことを前口上で触れていただくと、コーディネーターの神仁さん(全青協主幹)からは「應典院のようなスーパー僧侶」の事例ではなく、それぞれのお寺に何ができるかを考えていく場にしたい、というおことばを添えられました。実際、今回、梶田さんとともにゲストで来られた野田大燈さん(喝破道場代表/香川県報四恩精舎住職)の実践や、記念講演をなされた斎藤昭俊さん(全青協事務総長/日本仏教教育学会名誉会長)のお話には、個別の願いに寄り添い、そしてそれらを集団の力でなんとかしていくことの大切さが埋め込まれていました。個人主義の時代、また大阪の都心に構えるお寺として、どのようにして多くの人々の願いにお寺という場所の力でもって応えていくことができるか、大いに考えさせられた2時間半でした。(主幹)

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