2010年1月7日木曜日

西村佳哲さんで、コモンズの幕が開く。

 本日、コモンズフェスタ2009/2010のプレトーク、無事終了いたしました。参加者は39名。本来は30名のところ、遠くは岡山からお見えになった方や、キャンセル待ちで当日お越しいただいた方まど、熱心な方々の姿勢には、主催者冥利につきる、と感じてしまいました。感謝いたします。
 その内容については、應典院のTwitterアカウントでは初となる「中継」をさせていただきました。既に、應典院主幹(山口)は、11月7日の全国アートNPOフォーラムの第3分科会(#anf09c)や11月アートNPOミックス(#artnpomix)にて、手探りながら感触を得ていました。そこで、今回はコモンズフェスタ全体に対して #commonsfestaというハッシュタグ(なるもの)をつくり、実況中継をさせていただきました。ハッシュタグについて説明すると長くなってしまうのですが、さしずめ「Twitter」の世界で、同じ事柄についてつぶやきあう上での共通キーワードと捉えていただければ、と思います。
 ともあれ、西村佳哲さんのお話と、参加者の皆さんとの対話を中継をさせていただいて改めて感じたのは、「間」の大切さ、です。とりわけ應典院は活字をはじめ、文字で物事を表現することに慣れてきているのですが、そうして感情よりも思考が優先されてしまえば、どこかで、その場を取り繕う類の発言を繰り返してしまうことがあります。当初はそれが嘘ではありませんが、一度言ったことと現実とが微妙に異なるとき、それをつぶやいたことを現実化しなければならないというプレッシャーに責めさいなまれることになります。こうした、人、もの、こと、それらとの向き合い方について、西村さんのお人柄を「中継」をさせていただくレポーターの立場から、深く感じ入っていた次第です。
 本日の「プレ」トークをもって、いよいよ今年度のコモンズフェスタが開催の運びとなります。初日である16日も、かなり多くの催しが盛り込まれておりますが、17日には私が企画をいたしました寺子屋トーク第57回「+socialの編集者たちが語る・思いをつなぐしくみ・地域に根ざすしかけ」 が開催されます。以下、テキスト版のご案内を貼り付けさせていただきますので、どうぞ幅広い方々のご関心、ご参加をお待ちしております。また、本日の模様は、依頼をさせていただいた「モニターレポーター」の方々のコメントとして、コモンズフェスタ特設ブログにおいて、それぞれの形で報告させて頂く予定です。


<阪神・淡路大震災15年・特別企画>
應典院寺町倶楽部・主催 「寺子屋トーク第57回」
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    +socialの編集者たちが語る
〜思いをつなぐしくみ・地域に根ざすしかけ〜
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1995年1月17日、あの日。
わたしの人生は変わっていった。
ー震災世代の4人が語る、社会の「リ・デザイン」。

<趣旨>
「現代の寺子屋」として、本堂を学び・気づき・遊びの空間に提供されている應典院。阪神・淡路大震災から15年を迎えるその日、震災当時に学生であった4人が、今、現場で得た学び、気づきをどのように活かしているのかを語り合います。全国と京都でそれぞれ「お金の流れ」を考えている二人、それぞれの地域で市民の社会参加の枠組みを追究している二人、2つの対談を経て、ご来場の皆さんと共に、よりよい社会をデザインする「+Socialな編集術」を考えます。佐藤大吾×深尾昌峰セッションでは「お金の流れと志のつながり」に、谷内博史×いなむら和美セッションでは「地域の<見える化>と市民の底力」に、それぞれ焦点を当てていきます。
【会場前には30分程度、震災の物故者の追悼法要が行われる予定です(12時半開始予定)】

<内容>
13:00 開場
13:30 開会
13:35 対談 1 佐藤大吾 × 深尾昌峰
14:35 対談 2 谷内博史 × いなむら和美
15:35 休憩
15:45 パネルディスカッション
     進行:山口 洋典(應典院寺町倶楽部)
16:30 終了(ワンコイン交流会開催)

<ゲストの横顔>
佐藤大吾(特定非営利活動法人チャリティ・プラットフォーム理事長)
73年大阪生まれ。大阪大学中退。企業へのインターンシップ事業、商工会議所主催「段取り力検定」を立ち上げるなど、一貫してキャリア教育事業に携わる。98年、議員事務所でのインターンシップを運営するNPO法人ドットジェイピーを設立。累積約9000人の学生参加のうち、25人が議員として活躍。ヤフー、楽天と政治サイトの運営も行い、政治のIT化活動にも注力。07年、NPOを財政面から支援するNPO、チャリティ・プラットフォームを設立。

深尾昌峰(公益財団法人京都地域創造基金理事長)
公益財団法人京都地域創造基金理事長。74年京都生まれ。滋賀大学在学中に震災ボランティア活動に従事。97年10月から特定非営利活動法人きょうとNPOセンター設立構想に参加し、98年より09年12月まで事務局長。01年からは日本で初めてのNPO法人放送局京都コミュニティ放送(京都三条ラジオカフェ)事務局長も兼務。また03年から07年までは京都市市民活動総合センター長も兼務。09年3月、同センター10周年事業で設立した基金の理事長に。

谷内博史(七尾市企画政策部企画経営課地域づくり協働推進室まちづくりコーディネーター)
七尾市企画政策部企画経営課地域づくり協働推進室まちづくりコーディネーター。71年広島生まれ。震災当時、立命館大学ボランティア情報交流センター代表を務める。その後、滋賀県の草津での地域通貨、奈良を中心にしたコミュニティ・シンクタンクの展開等に取り組み、03年より石川県七尾市にてまちづくり会社で官民協働シンクタンクの運営、まちづくり人材の育成に取り組む。09年より現職で、市民税1%を原資とした市民のまちづくり提案公募協働事業を担当。

いなむら和美(兵庫県議会議員)
兵庫県議会議員(無所属・市民派)尼崎市選出。72年兵庫生まれ。神戸大学法学部在学中、阪神・淡路大震災に。その後、学内の避難所で学童保育のボランティア活動に取り組み、神戸大学総合ボランティアセンターを設立、初代代表に。被災者支援の政策提言活動にも取り組む。神戸大学大学院法学研究科修士課程修了後、証券会社勤務を経て03年、兵庫県会議員選挙に尼崎選挙区から立候補し、当選。活動内容は、インターネットの公式サイトwww.inamura-kazumi.comにて。

<開催概要>
○日時 1月17日(日) 13:30〜16:30
○参加費 一般 1500円 学生 1200円
     阪神・淡路大震災で被災された方は無料招待(受付にてお申し出ください)
○定員 80名(予約優先制)
○お申し込みサイト「上町台地.cotocoto」の専用フォームをお使いください。
http://uemachi.cotocoto.jp/event/36407
【インターネット環境にない方には、以下の事務局までご連絡ください】

<問い合わせ先>
應典院寺町倶楽部
〒543-0076
大阪市天王寺区下寺町1-1-27
TEL:06-6771-7641
FAX:06-6770-3147
info@outenin.com

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※本事業は、應典院の総合芸術文化祭「コモンズフェスタ」の参加事業です。今年のテーマは「U35の実力」。1/16〜31にかけて、大小18の企画が開催されます。詳細は、特設ブログ:http://commonsfesta.blogspot.comにて。

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