既に多くの方々の手にわたっているところかもしれませんが、1月10日付で、「サリュ・スピリチュアル」を創刊いたしました。これは、應典院ならびに、その「本寺(ほんでら)」にあたる大蓮寺のまわりで展開されている「スピリチュアリティ」にあふれた取り組みを紹介していく冊子です。A4版で16ページ立てです。冊子の形態で3000部を印刷しています。これまで應典院にご縁のある方の多くには、年賀カードと同送をさせていただいております。
インターネットの時代に、改めて冊子の形態での情報発信に力を入れ、新たな媒体が創刊されるに至った背景には、應典院が持ってきた「活字文化」の再興という意図がありました。二代目主幹が着任して、早いもので5年目を迎えようとしていますが、自省的、自戒的な言い方で恐縮ながら、インターネットやパソコンに長けているはずの人物ながらに、なかなかネット環境における情報発信が活性化しておりません。その一方で、長年、冊子の形態を取ってきた情報誌「サリュ」は、2008年度からは見開きのタブロイド判の新聞のような形態にリニューアルし、一方で発行頻度を高めることにいたしました。これらにより、じっくりとした読み物が、應典院の「ファン層」に届けられていないのではないか、という危惧を住職がなされたためです。
また、冊子の媒体を新創刊した原動力には、かねてより、應典院には、宗教者であるか否かを問わず、霊性に満ちた活動、生気にあふれる人物が集まっているため、そうして貴重な場が生み出されていることに、適切な評価と意味づけを行いたいという考えがあります。ただ、スピリチュアリティということばは、人間の精神的な健康を導く他者の力、というように、個人に消費されるもののように捉えられている傾向があるようにも思えます。とはいえ、本誌「サリュ・スピリチュアル」という名に掲げたスピリチュアリティというのは、そうした物質的な豊かさ、あるいは目の前にいる他人からのことばや行為によってのみ導かれる物事を指しているわけではありません。むしろ、先ほど度から書いているように、ある空間で、ある時間が生まれ、そこに集う人たちどうしで、互いに何かを感じ、語り合う中で生まれる、えもいわれぬことを、何とか文字にしたいという意図があります。
PDF版はhttp://idisk.me.com/outenin/Public/20100110salutspirtual01.pdfからダウンロードをいただけます。一方で、本誌では、p.13に「YWCA」と記すべきところを「YMCA」としてしまいました。ここに謹んで訂正させていただき、お詫び申しあげます。なお、部数には余裕がありますので、「ぜひ本誌を設置したい」というお考えのある方には、どうぞ、ご連絡をお願いいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿