
ピーンと張り詰めた空気が、本堂ホールを心地よい緊張感で包んでいました。名前が呼ばれ、前へ出て辞令頂いた時は、新しく始まる人生の扉をゆっくりと開いていく様が浮かびました。
その後、はらはらと舞う桜の中での記念撮影。
就任式でのお話を胸に、應典院の桜を眺めていると、染色家の志村ふくみさんが書かれた随筆を思い出しました。
糸を染める薄桃色を出すには、桜の花びらからではなく、茶色い幹を煎じて出すのだそうです。茶色い幹や根にも繊細な薄桃色が染み渡っていて、白い花びらを薄桃色に染めているのです。
お寺で働くというご縁を深く受けとめ、学ぶ姿勢を保ち、色々な教えが自然に出てくるような素敵な人間になって、いつの日か満開に華さかせられるように頑張らねば。
(シヲ)
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