今日は大阪・アート・カレイドスコープ関連事業「道のある未知・光と影が歩く道」実施日です。ドキュメンタリー映画「アース・ムービング」の上映と制作に関わった造形作家・井上廣子さんと大阪アーツアポリアの中西美穂さんのトーク。最初に大阪府立現代美術センター主任研究員の中塚宏行さんにごあいさつをいただいた後、ドイツ、インド、アメリカの3カ国を取材した映像を順に上映しました。
トークの場では会場から、字幕やナレーションがつかないこの映画の特徴についての質問がとびだしたり、「旅先で撮る私の撮影スタイルに似ている」という声があがりました。また世界各地で制作活動を続ける井上さんが、日本の子どもたちの閉塞した状況にふれられたときには、「アートによる教育が違いを認め合う気持ちをはぐくむのでは」とか「子どもの美術教育の授業時間の減少との関連も考えるべき」との意見も出ました。また、手工業的生活との比較から、「環境に負荷のかからない生活を目指すことも大切な視点ではないか」という感想を持った方もおられました。
さす光が明るければ明るいほど、強い影がきわだちます。
日本における光と影って、いったい何なのでしょうか。
みなさんの意見が時間がたつにつれ活発に飛び出すようになり、会場の息遣いを感じるようになった上映会でした。
その後、住職が源聖寺坂の平丸陽子さんの作品を見学するプチツアーを敢行。盛りだくさんな1日でした。ご来場くださったみなさま、井上廣子さん、中西美穂さん、現美センターのみなさまありがとうございました。(お)
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