全体は3部構成でした。第1部は五条学区、空堀、コリアタウン、上町台地全域、そして寺町で活動する理事らが「現場の進化」を語る場でした。第2部は今回の「メインディッシュ」とも言える、特定非営利活動法人プラスアーツの永田宏和さんの話題提供でした。第3部がその話を受け、特に研究者の立場から会に関わっている理事、そして事務局長が意見交換を行うというものでした。
ともあれ、日常、何気なく触れている物事、出来事に、アートの視点を持って接近すること、これが新たな概念を得るきっかけになることを改めて実感できた場でした。大阪大学コミュニケーションデザインセンターの渥美公秀先生と、その指導院生の小林仁くんは、先般の「日本グループ・ダイナミックス学会」にて、アートやデザインというのは、日頃の風景を「未知化」するための道具だ、という発表をされていました。いかに、何となく知った気になっていることを「未知」なるものにしていくか、それがアートやデザインには可能だ、ということです。これに加えて、永田さんは徹底して「アーツ」と複数形で呼ぶことにこだわっておられ、いくつかの切り口を携えて社会を見つめることの大切さを学ばせていただいた、そんな一日でした。(主幹)
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