2008年5月15日木曜日

場のはしご

 関西広域機構という組織があります。これは、福井や徳島も含めて、文化や風土として関西と言える都道府県、また政令指定都市による事業連合体です。昨年の6月までは関西広域連携協議会という名前でしたが、ヨーロッパにおける「ECからEUへ」という展開と同じく、KC(協議会)からKU(機構)になりました。私はその、KC時代の「文化振興策研究会」という会議のメンバーを務めさせていただいてきました。

 ちょうど、年度末さなかの3月24日に出講させていただいた、森村泰昌さんたちとのシンポジウムは、この新生KC、つまりKUが主催でした。開催の趣旨には、「策」を検討してきた成果を発表する、という企図が込められていました。年度が替わり、今年のからは、「策」の検討ではなく、実際どう動いていくのか「専門家チーム」という枠組みで、引き続き関わらせていただいています。その研究会の名物は、会議終了後の飲み会なのですが、今回は「いのちと出会う会」があり、会議の途中で中座させていただくことになりました。

 本日開催された「いのちと出会う会」は、話題提供者でお招きした南正一さんのお人柄すべてが素晴らしかったです。安易に「生きざま」とくくってしまうのと、実に陳腐なものになってしまいそうなのですが、ご自宅(ご家業)での不慮の事故、その後の病院での暮らし、そして大石順教尼との出会い、そして生活の上での自立と、家族としての生活、これらの流れの全てにおいて、南さんご自身が、いかに世の中に誠実に向き合ってきたを感じ取ることができました。会議から急いで駆けつけたのですが、「スー」っと、気が落ち着きました。すばらしい気づきを与えてくださった南さんご夫妻、またコーディネートをいただいている「いのちと出会う会」代表世話人の石黒さん、ありがとうございました。

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